CCMC (コンテンポラリーコンピューターミュージックコンサーツ)/マルチチャンネルスピーカーライブ

東京日仏学院エスパスイマージュで行われた「CCMC2007-マルチチャンネルスピーカーオーケストラによるライブ公演-音楽と映像のコンサート」の1日目に行ってきた。飯田橋の東京日仏学院は建物もスタッフもおしゃれさんで、ここに通っていたら、自分も仲間入りできるかしらん、とかちょっと夢見たり。

ACSM116のサイト↓
http://www.acsm116.com/japan/
日仏学院のサイト↓
http://www.institut.jp/agenda/evenement.php?evt_id=369

会場には17のスピーカーが設置されていて、マルチトラックの音源がここかしこ、あちこちから発信される。音の聞き分けテストみたい。暗い場内、目を閉じると、たまに不快なハサミの布を裁断する音や、グラスのなかで何かが転がる音やら、人の声やら、車の音やら、いろんな音が、耳をつんざいたり、くすぐったり。閉所恐怖症で過敏な人にとってはちょっとした拷問空間のような気もする。

むかーし体験した池田亮二の初台でやっていたインスタレーションを思い出した。真っ暗ななかで一人、音に対峙する装置/空間なんだけど、宇宙のなかに脳みそだけになって放り出されたような、心もとなくも、ワクワクするアトラクション。

通常、作曲するとき複数トラックをヘッドフォンでステレオで聴いているわけだけど、そのトラック分のスピーカーがそれぞれの音を出してくれたら、作曲家も楽しいんだろうなぁ、とか思った。一家に一システム、未来の音響システム。

アクースモニウムシステム

以下当日配布されていたプログラムからの引用。

アクースモニウムとは、アクースマティック音楽(メディアに記録された音楽)をコンサートで再現するために考案された空間音響のシステムである。ホールの様々な場所に配置された多数のスピーカーとミキサーとで構成さあれ、作曲家または専門の演奏家によって演奏/空間化される。
今回のアクースモニウムは、17ch/27のスピーカーで構成されている。メーカーや大きさの異なるスピーカーを組み合わせて、位相とスピーカーそのものの音色の相違を積極的に利用し、独特な音色と空間を作り出している。

スピーカーの配置図↓
http://www.acsm116.com/japan/concert/CCMC2007img/1AcsmSpA.pdf

レセプションでは新しい友達もできた。こっから先、何かに繋がっていくんだ★