ラブソング

olita2009-07-30

たとえば、小学生の頃だか、ロックのアルバム(とくにハードロック)には必ず1曲か2曲はラブソングが入っていて、退屈に思っていた。
なんで、こんな長ったらしいもの入れるんだ、と早送りして聞いたりしていた。

文学少女だったころ純文学ぱっかり読んでいたけど、そのなかでも詩と恋愛小説だけはどうも受け付けなかった。愛だとか、恋しいだとか、さびしいだとか、その愛の表現がうわすべりしている、というか、自分にはぴんとこなかった。

(とはいえ、大島弓子くらもちふさこの恋愛少女マンガはめろめろに熱中して読んだものだけど、この違いは、女性視点の愛の物語か、男性視点のものか、によるのかな。ロックバンドの男性の描く恋の歌だとかがどうも「きしょくわるー」と違和感抱いていただけなのかもしれない)

で、いま、30代半ばも過ぎて、子供できて、離婚もして、また恋して、モーレツに「自分がどんだけ好きか」っていう気持ちを相手に教えてあげたい欲求にかられている。

こんなの生まれてはじめてのこと。いまはじめて、ラブソングを一生懸命つくっている人らの気持ちがわかったような気がしたよ。

娘はよくオリジナルの曲を鼻歌しているのだけど、たとえば、

「もーちゃーん、むーちゃって、ベビーカー、いらなーい、もーんちゃーん、ベビーカー、いらなーい、にゃににゃー、にゅーにゅー、いらなーい」とか、魔の2歳「いやいや期」を迎えつつあって、なんでも一度は「いらない」と拒絶するため、歌も「いらなーい」という歌詞が自然たくさん混じってくる。

出産して、育児してみて、会社帰りなど、満面の笑顔で自分を迎えてくれる娘さんと接してみて(さらに喜びが感極まって泣いたりもする)、わたしのなかのなにかも溶解して、愛があふれ出しているのかしらん、とか思った。それくらい、今までにない感覚を新鮮なものとして味わってみたりしている。

そして、毎日オリジナル曲作って、歌っていたりする。