『闇の子供たち』を読んで

目も当てられない。そんな最悪の、劣悪な闇社会。舞台はタイのバンコク。幼児売春宿の地下牢で鎖につながれ、金持ちの幼児性愛者の外国人たちに性的暴力をうけつづけ、数年でエイズに感染してゴミ処理場に捨てられ、生きたまま腐って死んでいったり、臓器を…

わたくし率イン歯ーまたは世界

芥川賞作家の処女小説を図書館で借りてきて、通勤の往復の電車のなかで読みました。現代の樋口一葉と言われているそうですが、そちら確か中学だか「たけくらべ」読まされた記憶はあるけど内容は全く、もしかしたら「ガラスの仮面」の「たけくらべ」とごちゃ…

購読してる連載中の漫画:竹光侍4巻

松本大洋と永福一成の「竹光侍」4巻。ついに、宋さんの出生の秘密が明らかに。長屋生活を送る浪人の話なのだけど、犬、猫や、主人公の持つ妖刀もそれらの視線で話す。構図や絵がまた独特でステキ。今購読しているのは、この竹光侍の他は、すぎむらしんいち…

ノーリーズン・コカコーラ→城→アメリカ

ここ数週間コーラの日々。炭酸ジュースは好きではなかったけど、なぜか、いま、コーラ。カロリーzeroのCMをコーラとペプシとで見かけるようになったからか。でも、やっぱり炭酸きついのはだめで、ペットボトルでそのままがぶ飲みはできず、グラスにアイスを…

ソドム百二十日

棚にマルキ・ド・サド著、澁澤龍彦訳の『ソドム百二十日』があったので読んでみた。極悪人名鑑できっと胸くその悪くなるような悪事がつらつらと書いてあるのかな。で、その凶悪秘事の詳細描写に本編やっと入るのかしらん、という、その前段の登場人物紹介で…

黄金の時刻の滴り

夜、帰り道、歩道で女性とすれちがった、そのとき、文化祭のお化け屋敷のにおいがした。分析してみるに、おそらく、化粧と段ボールとガムテープと整髪料と皮脂の混ざったものが、わたしのなかの文化祭のお化け屋敷のにおい。辻邦生の『黄金の時刻(とき)の…

ナチュラルハイ@山梨県道志の森キャンプ場

アリシア・ベイ・ローレルがキャンプに来ていて『太陽とともに生きる』(Being of the Sun)を買ったら、サインと一緒に、かわいいイラストもその場で描いてくれた。ウィラーズランチというサンフランシスコのコンミューンで裸族生活なども送った経験のある著…

ヒーリング/瞑想

買ったおぼえのない本が、三省堂書店の袋のなかに、数十冊の本とまじって入っていた。タイトルは『ワイス博士のストレス・ヒーリング』PHP研究所。帯には「聴く瞑想 極上のヒーリングボイスと美しいBGMで、体も心もリラックス」と書かれている。極上のボイス…

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方

コペルニクスやガリレオの地動説、ダーウィンの進化論、ニュートンとアインシュタイン、ロボトミー手術などのエピソードを交えて、軽快な文体で常識が常識でなくなる、世のほとんどが仮説にすぎない、black or whiteでなく、時勢・環境によって限りなく白に…

入門チーム・ビルディング

ここ数ヶ月採用計画やら、チームビルディングのことで思うところがあったので、『[入門]チーム・ビルディング』小林恵智監修・インタービジョンコンソーシアム著を読んでみた。最適組織づくりのための実践理論として、FFS理論(Five Factors and Stress)を…

見た目が9割 - 理屈はルックスに勝てない -

『人は見た目が9割』竹内一郎著 非言語(ノン・バーバル)コミュニケーション入門とのことで、漫画や演劇の演出、海外体験と絡めて説明。発言内容よりも容姿・声・態度で判断されることがほとんどだよ、と。なんでこの本を読むことになったか、といえば、ラ…

英語版にチャレンジ-Waiting For Godot

英文で文学を自発的に読んだのは、オスカー・ワイルドの『ドリアングレイの肖像』(英語を第2言語とする学習向け教材でカセットテープつきだった/オックスフォード大学出版)を抜かせば、この『ゴドーを待ちながら』が初めてだった(出版社はFaber and Fab…

ゴドーを待ちながら

不条理 芝居って苦手。今もわざわざ見に行くか、といえば、よほど好きな劇作家や俳優でないかぎり、足を運ぶことはない。でも、サミュエル・ベケットは別格。なんで別格なのか、といえば、芝居嫌いであることを自覚していた多感な学生時代、だけどわたしは文…